絵を描いていて、自然の大地や衣服を表現したくて黄土色を使いたいと思ったら、手元の12色セットにその色がないことに気付いた…そんな経験はありませんか?
実は、12色セットに黄土色は含まれていないことがほとんどなんです。
でも安心してください。別途黄土色を買う必要はありません。基本の12色から簡単に黄土色を作り出すことができるので、方法をお伝えします。
黄土色の作り方4パターンとコツ
黄土色を自分で作るための具体的な方法と、色作りのコツをご紹介します。
また、色鉛筆を使用した作り方や、黄土色に近い他の色の作り方も2つ紹介するので、色のバリエーションを増やしてみましょう。
12色セットだけで黄土色を作り出し、限られた色で多彩な表現を楽しんでみてくださいね。
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黄土色の作り方
黄色と茶色の混合テクニック
「黄色と茶色を合わせると黄土色が生まれます」。黄土色を手軽に作りたければ、単純に黄色いペイントに茶色を加えるという方法があります。
黄色に紫を加えて黄土色を作成
黄色に対する補色である紫をわずかに混ぜ合わせることで、彩度が抑えられた黄土色を創り出すことが可能です。紫色を過多に加えると色が黒くなり過ぎるため、徐々に調合するよう心掛けましょう。
- “黄色と紫色を混ぜるとどうなるの?”
→黄色に紫色を加えると黄土色が誕生します。
オレンジと緑と白の組み合わせ方
オレンジに緑を加え、そして白色を足すことで黄土色を作り出すことができます。「オレンジ+緑+白=黄土色」という配合で慎重に調色していくことが大切です。
#ひよこ水彩定期便
イエローオーカーはとっても便利な色(パレットから1度も外したことがない色)
黄土色は、薄茶色のイメージが強いですが、黄色の代わりに青や赤と混ぜてみると、落ち着いたちょうどいい色を作ることができます。
ぜひ試してみてください✨ pic.twitter.com/FzzUgmUi0j— 枯葉庭園🌿画材研究ブログ (@Karehateien) September 28, 2023
三原色に黒を加えて黄土色を作成
黄土色を作るためには、「黄色+赤色+黒色」の組み合わせが有効です。この時、黄色を基調にしつつ、赤色と黒色は少量加えることがポイントです。
赤色と黒色の割合を多くすると、黄土色ではなくこげ茶色が出来上がってしまいますので、配分に注意しましょう。
黄土色を上手に作るテクニック
黄土色を作成する際のコツについて、これまで簡単にご紹介してきましたが、ここではそのテクニックについてより深くご説明いたします。
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絵の具の合わせ方のコツ
絵の具を混ぜる際は、徐々に量を加えながら行ってください。いっぺんに多くの絵の具を混合してしまうと、目指す色合いに仕上がりにくくなります。
ほしい色にするためには、少量ずつ調整するのが肝心です。一度異なる色調になってしまった場合、元の色に近づけるために更に多くの絵の具が必要になる可能性があります。
黄土色作りのポイント:明るい色から始める
色を組み合わせる際は、常に「薄い色」からスタートしましょう。濃淡を調整するのが難しくなるのを避けるためです。黄土色をつくる基盤となる色は、黄色やオレンジとなります。これらの色に黒や紫といった濃い色を徐々に加えることで、望む色合いを見つけ出します。ただし、濃い色を入れ過ぎると、望む黄土色ではなく茶色や焦げ茶色へと変わってしまうので注意が必要です。
【No.114/No.161】黄色と茶色の混色(*’ω’*)黄土色になりました♪色合いは透明度のある彩度の高いイエローオーカーといった感じでしょうか。若干ですがローシエナのグラニュレーションを感じます。#マイメリブルー総当たり4005色#マイメリ#マイメリブルー#水彩#画材 pic.twitter.com/oxnLvYlZai
— ㈱大日本美術工芸/マイメリ (@dnb_maimeri) March 18, 2022
色鉛筆での黄土色の作り方
色鉛筆を用いても色の調合は可能です。始めに黄色を軽く塗り、次に茶色を上から塗ることで、黄土色という色調を視覚的に再現することができます。絵具のように色が混じり合うわけではありませんが、色鉛筆を利用した重ね塗りは特徴的なニュアンスを表現し、絵に温かみを与えることができます。
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黄土色のバリエーションを作る手順
単に黄土色を作るだけでなく、黄土色に近い色合いの作り方を2種類紹介します。
マスタードカラーの調合
黄色に茶色を加えるとマスタードカラーが得られます。
山吹色に茶色を混ぜ合わせても同じくマスタードカラーになります。
この色は黄土色に比べると、やや黄色が強いニュアンスです。
黄土色に対し、黄色を多めにすることで調整してください。
山吹色をベースにすると、黄土色との差異が明確になり理解しやすくなります。
ベージュの調合法
ベージュ色は、「白と黄色、そしてほんのわずかな黒色を混ぜ合わせる」ことで誕生します。加えて、少量の赤色を加えることで、わずかに赤みを帯びたバリエーションも可能です。ただし、茶色と白色を組み合わせただけでは望ましいベージュ色は作れません。
一般的な12色セットには含まれていない「黄土色」ですが、この基本色を使うと意外と手軽に黄土色を調合することが可能です。これをベースにして、からし色や他のベージュ系の色へのアレンジも簡単です。
一色ずつでなく、12色セット内の様々な色を駆使して「黄土色」を作り出し、単色では表現できない豊かな色彩を用いた絵画作成をお楽しみください。可愛らしい絵文字のハートと音符のマークが、その楽しさを強調しています。